Stumptown Coffee Roasters

Release Date: Oct 30, 2014

星の数ほどあるポートランドのロースターの中で、
スタンプタウンは圧倒的な輝きを放っている。

コーヒーの味が口の中でスパークする、様々に色を変える。

そんな体験をさせてくれるのは、ここしかない。その理由はシンプルで、生豆のクオリティが高い事に尽きる。スタンプタウンの生豆の調達力は世界最高峰である。彼らはまだ見ぬ素晴らしいコーヒーを求めて、今も世界中を走り回っているのだ。

 

ベルモント通りの店ではヘビメタがガンガン流れ、隣のヒップなバーではピアスとタトゥーだらけの若者が一杯やっている。エースホテルの横の店では、洗練されたフレンドリーなバリスタが笑顔で迎えてくれる。

 

美味しくて、楽しくて、かっこいい!
彼らは、ただ、フィジカルな欲求に忠実なのだ。

 

そんなスタンプタウンのコーヒーを毎日飲んでいると、ローカルのマイクロロースターの味が色褪せて感じてしまう。その多くはダイレクトトレードではなく、同じような商社から、同じような生豆を買い、同じような焙煎機を使っているので、出てくるカップも似たり寄ったりなのが現実だ。

それでも、ポートランドのローカルのコーヒー屋さんは、いつも地元のお客さんであふれかえっている。
そんな店の前に立ち止まって、私は考えた。

 

ピカピカの魚沼産のコシヒカリはもちろん最高だけど、地元の山で育ったミルキークイーンも、美味しいんじゃない?

 

ローカルとかエコとかサステナブルとか、そんな言葉で括るのは少し違う。

スタンプタウンを選ぼうが、近所のコーヒ屋さんを選ぼうがどちらでも良く、判断基準は、いい感じか、そうでないか。気持ちいいか、そうでないか。そう、彼らは、ただ、フィジカルな欲求に忠実なのだ。

私たちは、そんなフィジカルな欲求より、習慣や常識を優先させる真面目な日本人だ。

誰だって、モノを売りまくって、消費しまくる為に生きているわけじゃないと分かっている。遠く離れた外国産の野菜より、地元で採れた新鮮な野菜の方が美味しいと分かっている。毎朝、安かろう不味かろうのコーヒーをがぶ飲みするより、時間に追われず、大切な人と一緒に、美味しいコーヒーをゆっくり楽しみたい。一日に数分だけ、相手を思ってコーヒーを淹れて、感謝し合う時間を持つ。ただそれだで、人生の色は一変するだろうと分かっている。

 

「じゃあそうすれば?なんでそうしないの?」

ポートランドの人たちは、私にそう言うのであった。

 

店舗情報

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