Release Date: Sep 8, 2023
バカルディジャパンが主催するコーヒーカクテルセミナーの応用編となるUCCコーヒーアカデミー × Bacardi Japan コラボ『Coffee Cocktail Experience Vol.1〜3』が7月26日(水)、8月2日(水)、8月9日(水) の3回に渡り開催されました。
Good Coffee では8/2開催のVol.2、8/9開催のVol.3 をピックアップして、各回ごとのセミナーの模様をレポートするほか、自宅でも再現可能なオリジナルカクテルレシピも併せて公開します！
Coffee Cocktail Experience Vol.2（8/2 開催）
8月2日(水)に開催されたVol.2では”カクテルの基礎”を学んだVol.1の内容を受けて、より実践的な”オリジナルカクテルの構築に向けて”をテーマに開催されました。
講師陣は前回までのセミナーと同様、東京・四谷にあるジェラート・カクテルバー「TIGRATO」のディレクター 高宮 裕輔氏とトランジットジェネラルオフィスコーポレートバリスタで、東京・南青山の「Little Darling Coffee Roasters」のロースター／ヘッドバリスタでもある赤川 直也氏に加えて、UCCコーヒーアカデミー東京校からジャパンハンドドリップチャンピオンにも輝いた土井 克朗氏が登壇。
ここではオリジナルカクテルを創作するにあたっての基本的な知識や考え方を、カクテルパート・コーヒーパートに分けて、それぞれ第一線で活躍する講師より丁寧で分かりやすい説明がありました。
【カクテルパート】
オリジナルカクテルの創作にあたっては、テーマやテイストを伝えやすく、重要な”コンセプト”をつくる手順についての講義からスタート。オリジナルカクテルのコンセプト作りには”マインドマップ”を有効活用しており、その使用方法について紹介がされました。それは主となるテーマやコンセプトを決めた後、そこから派生するブランチ（枝）を広げていき、それぞれに合致する材料を探し出す方法。材料が決まると、最後に味を組み立てる工程に入りますが、味のバリエーションには主に以下の4つのパターンに分類されるそう。
- 素材（お酒）＋甘味
- 素材（お酒）＋酸味
- 素材（お酒）＋酸味 or 苦味（黄金比は4：1：1）
- 素材（お酒）＋酸味 or 苦味＋α（黄金比は4：1：1：？）
実際に高宮さんがカクテルコンペティションで使用したマインドマップも公開され、オリジナカクテルの制作方法が具体的にイメージできたところで、オリジナルカクテル ”Dot Line”のレシピを紹介。この後のワークショップで実際に製作する流れとなりました。
【コーヒーパート】
続いて、赤川さんからコーヒーカクテル製作時に使用するコーヒーの濃度とお酒のセレクトの関係についての講義。コーヒー濃度はTDS計を使用して計測し、その収率についての詳しい説明がありました。
コーヒーにおけるTDS（濃度）と収率（コーヒー豆からどのくらい成分を取り出すことができたか）を具体的に数値で把握することによって、完成時の味に一定のクオリティを保てることと、再現性が高まるメリットがあるそうです。
収率の計算方法は・・・抽出されたコーヒー量 x TDS(%) ÷ コーヒーの粉量 = 収率で表すことができます。
通常、コーヒー単体で飲む場合は濃度の高い過抽出や低い未抽出は避けますが、カクテル使用するコーヒー抽出では酸味や苦味を加えるためあえて、過抽出や未抽出のコーヒーを使用することもあるそうです。
また、赤川さんと高宮さん両氏からカクテル製作時に使用するお酒の選び方のポイントの解説も。
コーヒーカクテルに使用するコーヒー豆の焙煎度（浅煎り〜中煎り〜深煎り）によって合わせるお酒の種類も変わり、ベースのお酒が軽めで酸味のある味わいであれば、豆もエチオピアなどのアフリカ産のライトローストのものが合い、逆にしっかりとした重厚でビターなお酒には、お酒のテイストに負けない存在感のある深煎りの豆がぴったり合うのだそう。
最後に会場参加の方々はワークショップ形式でオリジナルカクテル ”Dot Line” を製作しました。
Dot Line レシピ
＜材料＞
素材
・バカルディスペリオール 40ml
酸味
・コーヒー(ケニア／ウォッシュド／浅煎) 8g
・梅酒 20ml
・バルサミコ 2ml
甘味
・サンジェルマンエルダーフラワー 10ml
・シェリーペドロヒメネス 10ml
＜作り方＞
１．ドリッパーにペーパーフィルターをセットし粗挽きにしたコーヒー8gを入れる。
２．グラスにすべての液体を合わせる。
３．１に２を注ぎ抽出する。(お酒でコーヒーを抽出する。)
４．抽出できたら、氷を入れたロックグラスに注ぎ完成！
今回の「UCCコーヒーアカデミー × BACARDI COFFEE COCKTAIL EXPERIENCE」セミナーはオンライン参加の他、会場にも多くの受講者が集まり盛況に終わりました。バカルディジャパンでは今後も様々な形でコーヒーとカクテルの楽しみ方を発信していく予定。これを機にコーヒーカクテルの面白さや多様性に興味を持たれた方は、公式ページのチェックやSNSのフォローをおすすめします！
（公式サイト）https://www.bacardijapan.jp
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