WORLD AEROPRESS CHAMPIONSHIP 2017

WORLD AEROPRESS CHAMPIONSHIP 2017

Release Date: Nov 24, 2017

GOOD & SIMPLE. SIMPLE & GOOD.

2017年11月9日、WBC2017(World Barista Championship)で盛り上がる韓国・ソウルにてもう一つの世界大会である”WORLD AEROPRESS CHAMPIONSHIP 2017″が開催された。

World Aeropress Championship の公式サイト「WHAT IS IT?」ページの見出しにそう書かれているこの言葉は、エアロプレスのコーヒーってどんなもの?に対するわかりやすい答えだと思う。

2000年代に入ってから誕生した新しいコーヒー抽出器具AeroPress®は、米スタンフォード大学の工学教授だったAlan Adler(アラン・アドラー)氏が開発。

元はフライングディスク=フリスビーを開発・製造するメーカーだったアラン氏は2004年頃からコーヒーについて研究を始め、2005年でAeroPress®をコーヒー業界の見本市で発表したのが始まりだ。

2008年にはコーヒー業界の権威 Tim Wendelboe(ティム・ウェンデルボー)氏と Tim Varney(ティム・バーニー)氏によるシンプルなアイデアによって、競技者3名の小規模な世界大会が開催されたところから”World Aeropress Championship”が始まった。

写真:日本決勝大会での様子

その後、毎年参加者が増え、今年の2017年大会では60ヶ国のもの国・地域でナショナル大会が開催され、述べ3,000名の競技者から勝ち上がった各国のエアロプレスチャンピオンが韓国に集結。各自が最高のレシピを持ち寄り、今年の世界チャンピオンが誰かを競うべく、戦いの火蓋が切られた。

過去2014年の大会では、日本代表の佐々木修一氏 (PASSAGE COFFEE 代表) が見事優勝を手中に収め、日本国内でもエアロプレスの認知が広がったのは記憶に新しい。

動画:佐々木修一氏の抽出の様子

エアロプレスの大会はルールがシンプルで、「エアロプレスを使って一番美味しいコーヒーを入れた人が勝つ」というもの。競技で使用されるコーヒー豆は全員同じ焙煎日、焙煎度のものを使い、あとはお湯を使って抽出すれば何を使っても構わないというもの。

写真:Cafe Imports社による Kamwangi AA, Kirinyaga, Kenya で Fritz Coffee Company による焙煎豆を使用

会場となったのはカンナムエリアにある Cafe Alver のB1フロア。
1Fは受付とフリービール!2Fは競技者の控え室という作りになっている。

写真:B1への階段前に張り出された巨大バナー

日々新しいコーヒー関連器具やより良いレシピが開発されるため、それぞれ課題豆に対して最高の1杯を提供すべく、様々なアイデアが試される興味深い大会である本大会は、特殊な設備やプレゼンテーションを必要としない分、エントリーの間口は広い。

しかし味に敏感なベテランのコーヒーパーソンがジャッジを務め、3名のジャッジがそれぞれ美味しいと考えるカップを一斉に「指さし」で決定するため、結果は一瞬で決まるという、面白さもあるが非常に厳しい内容となっているのがこの大会の大きな特徴。

写真:カッピング方式で真剣に味を評価する Tim Wendelboe氏

また、とてもカジュアルな雰囲気もこの大会の良い部分であり、それは世界大会でも同じだった。DJが会場を盛り上げ、MCがさらに煽り、皆ビールを飲みながらワイワイ観戦するスタイルというのがもはや定番となっている。

ビールは Magpie Brewing Co.による協賛の元、フリーで提供!

写真:ビールを飲みながら会場で応援をする2014年チャンピオンの佐々木修一氏

ステージでは左右に分かれて、時間差で競技が行われ、片方の競技中はもう片方は準備の時間となっている。

競技で作られたコーヒーは、中央のジャッジブースに運ばれそこで3名のジャッジによる審査が行われる。

58名もの競技者が、トーナメントにて競技を行うため、優勝するには合計4回勝利なければならない。

また、数多くの競技をスムーズに進行するべく全体の進行が非常にスピーディーなのも印象深く、そのスピード感もオーディエンスを飽きさせない演出にさえ思えた。

写真:盛り上がるオーディエンスとは対照に競技者の顔は真剣そのもの

そして、2017年の優勝者はイギリス代表のPaulina Miczka(ポリーナ・ミッチャ)氏!

写真:シルバーヘアーに葛飾北斎の冨嶽三十六景トレーナーのクールなPaulina Miczka氏

2017年のファイナル順位はこちら

1位 Paulina Miczka – England
2位 Yusuke Narisawa – Japan
3位 Jeongs Park – South Korea

写真:見事、準優勝に輝いた成沢勇佑氏

日本代表の成沢氏は、予選・セミファイナルと全て3票獲得の完全勝利で勝ち上がってきただけに惜しい順位だが、佐々木氏以来の悲願のファイナリストという名誉ある結果になった。

そして、本大会の地元韓国のJeongs Park(パク・ジェオン)氏が3位に輝き、アジアのコーヒーの盛り上がりを肌で感じる大会となった。

日本に目を向けると、Japan Aeropress Championship も毎年規模が拡大され、今年は3都市での予選と、Tokyo Coffee Festival 内での決勝大会が開催され、オーディエンスも過去最高となる盛り上がりを見せた。

また来年以降も引き続き、今後のエアロプレスの流れにも期待したい。

また、チャンピオンのポリーナ氏による大会レシピもTDS付きで Instagram に公開されているため、興味のある方はぜひお試しください。

写真:会場で集合写真を撮るチームジャパン

チャンピオンレシピ

35g- Coarse round coffee
00:00 – 00:15 Pour 150g of 84C water
00:15 – 00:30 Keep stirring for 20 seconds
00:30 – 01:05 Put lid on the top with pre-wet paper filter. Flip the aeropress.
01:05 – 01:35 Press slowly
You should have now ~90g of the brew. (~4.5%TDS)
Add 160g – 200g of hot water and enjoy!

次回のWorld Aeropress ChampionshipおよびJapan Aeropress Championshipの情報は決まり次第情報を公開しますのでお楽しみに!

フォトレポート

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