An Interview About BLUE BOTTLE COFFEE Shinjuku New Shop – ブルーボトルコーヒー 新宿カフェOPEN!

An Interview About BLUE BOTTLE COFFEE Shinjuku New Shop – ブルーボトルコーヒー 新宿カフェOPEN!

An Interview About BLUE BOTTLE COFFEE Shinjuku New Shop – ブルーボトルコーヒー 新宿カフェOPEN!

Release Date: Apr 9, 2016

GC:日本国内での店舗の違いをお伺いしましたが、アメリカの店舗と日本の店舗でなにか違いを感じる点はありますか?

K:ここが結構違うなと思ったのは、アメリカではみんながハッピーな気持ちでお店の雰囲気を作り出していると強く感じたことですね。文化的な違いももちろんあるとは思いますが、スタッフ全員がお客様のことを考えているということがお店に入った瞬間からすごく伝わってきました。その点はまだまだ見習わなきゃいけないところだと思います。

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GC:難しいところですね。日本だと接客がフランクになりすぎても・・・というのもありますよね。では、いよいよ新宿の新店舗について伺っていきたいと思います。まず最初に、新宿カフェの特徴を教えてください。

K:日本の3店舗目としてオープンする新宿カフェは、初めて商業施設に入るお店なので、いままで以上に様々な客層のお客様がいらっしゃると予想しています。なので、新宿カフェへの来店をきっかけに、コーヒーの文化や楽しみ方を知っていただけるような、いろいろな意味で間口の広いお店になれると期待しています。

また、バーカウンターがアイランド型で360度、お客様と関われる仕様になっているところが大きな特徴です。To Goのお客様も多いと予測されるので、なるべく早くご提供できるようにエスプレッソマシンも2台ご用意しています。

GC:なるほど。店舗が入られる商業施設「NEWoMan」は女性を主なターゲットとしているそうですが、そういった点で考えていることはありますか?

K:そうですね。30〜40代くらいの女性がターゲットと聞いているので、接客にもより磨きをかけていかないとな、と思っています。メニューとしては、ブルーボトルコーヒーの空間を楽しんでいただく仕組みとして、コーヒー以外のものもご用意しています。

フードでは、「カタネベーカリー」さんのバゲットを使ったオリジナルのサンドイッチをご用意しました。そして物販モノでは、「キープカップ」というエコロジーを目的としたタンブラーのような保温ができる耐熱ガラスのカップや、新宿カフェ限定カラーのてぬぐいもご用意しています。

GC:いろいろと目白押しですね。新宿駅というと、清澄白河駅や表参道駅に比べて数倍の乗降者数だと思いますが、そういった点に関してはいかがですか?

K:ゆったりとお茶をする方ももちろんですが、急いでいる方も多いと思うので、ご来店いただいたお客様それぞれに合ったメニューをおすすめするということも、お待たせしないひとつの方法かなと考えています。また、回転が早くなったときにどうしてもこなしてしまう気持ちになりがちですが、「しっかりとした一杯をお客様にお届けする」というテーマを忘れずに一杯一杯クオリティに集中して、丁寧に淹れていきたいです。

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 GC:そのほかに注目すべき点があれば教えてください。

K:少し先ほどの話とかぶってしまうんですが、やはり360度のアイランドカウンターがあることでお客様との距離がすごく近いことですかね。今回は「宇宙」というテーマをジェームスが掲げているんですが、全面ガラス張りの外から見ると、白とグレーの空間の中に宇宙船があるようなイメージになっています。清澄白河ロースタリー&カフェ青山カフェのシンプルさと比べると新宿カフェが一番洗練されているような印象です。

GC:アイランドカウンターでは全方面どこからでも注文ができるわけではないんですよね?

K:そうですね。レジがあって、お渡しする場所があって・・・お渡しする場所の反対側はカウンター席もあります。自分自身、そういうカウンターのあるお店が好きなので、ブルーボトルコーヒーにもやっとそういう席ができて嬉しいです。

GC:なるほど。お客様とお話しする機会も増えそうですね。

K:はい。ただ、アイランド型だと全方面からすべてが見えてしまうので、マシンや棚などすべて常にきれいにしていないといけないというプレッシャーも感じています(笑)

GC:それは結構プレッシャーですね(笑)これから新宿カフェでブルーボトルコーヒーを飲まれる方に感じてもらいたいことや、なにか思いがあれば教えてください。

K:まずは新宿カフェのお客様の層を考えると、初めてブルーボトルコーヒーへ来ていただく方、そしてすぐ行ける距離にあるというのが新宿の特徴でもあるので、お客様がなにも知らないゼロの状態でいらっしゃってくださっているということを念頭において、丁寧なコーヒーの説明や接客が大事だと考えています。そこからスペシャルティコーヒーの、僕達が大事にしている“デリシャスネス”をいかに伝えていくかというところで、“ホスピタリティ”あっての“デリシャスネス”という一貫とした流れを体現していきたいです。

そしてさらにコミュニケーションを重ねることで、お客様のお気に入りの一杯を見つけていただきたいと思っています。というのも、ブルーボトルコーヒーはメニュー数がすごく多いんです。ドリップコーヒーはシングルオリジンとブレンドとカフェオレの3種類、エスプレッソマシンだとさらにいろいろあって。ミルクの比率やフォームの厚さなど、メニューひとつひとつに僕達の大事にしている意味だったり理由だったりがあるので、そういうところもしっかり説明して、その中でお気に入りの一杯を見つけてもらえるような、丁寧な接客を大事にしたいです。そうすることでお客様に「家でも淹れてみよう」と思っていただけるのではないかな、と。

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GC:なるほど。風間さんご自身としての思いなどはありますか?

K:個人的というよりは、「ブルーボトルコーヒーのバリスタとして」という思いが強いです。なので、リードバリスタという立場にいるからというのもあるんですが、まずはお店のバリスタとしてブルーボトルコーヒーの想いを体現してお客様に寄り添いたいです。その先に、ライフスタイルへの落とし込みがあって、日本のコーヒー文化へつながっていくのかなと思っています。

GC:リードバリスタというポジションに立つことで、意識していることなどはありますか?

K:バリスタはコーヒー好きな人が多いので、そうすると技術を得る分、それぞれの主観や好みが出てきてしまうんです。それを自分の糧にしつつ、いかにブルーボトルコーヒーで表現するかというスイッチの切り替え方を教えるのが自分の課題というか、やりがいに感じている部分なんです。すごくおいしいお店はたくさんあるんですけど、それぞれそのお店の流儀ややり方があるので、じゃあブルーボトルコーヒーはどうなの?っていう問いかけを常々バリスタにしていくのが僕の役目だと思っています。

GC:ここまでお話ありがとうございました。では最後に、ブルーボトルコーヒー新店舗のオープンを心待ちにしている、グッドコーヒーのユーザーへ向けてメッセージをお願いします。

K:たくさんのコーヒーショップが掲載されているサイトなので、コーヒー好きの方がたくさんいると思います。ブルーボトルコーヒーの店舗自体でもそれぞれ特徴がありますが、その中にいろいろなバリスタがいるので、バリスタひとりひとりの個性っていうのも伝えていけたらなと思っています。また、“それぞれのバリスタが作る一杯”にも期待していただけたらなと思います。バリスタの数だけそのホスピタリティやサービスも変わってくると思うので、ぜひお気に入りのバリスタを見つけてコーヒーを楽しんでください!

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Interview with
Shun Kazama

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