5 Unique Japanese Coffee Equipment 〜 日本製の素晴らしいコーヒー器具5選

5 Unique Japanese Coffee Equipment 〜 日本製の素晴らしいコーヒー器具5選

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Release Date: Apr 10, 2016

私は、小さな時から日本製のコーヒー器具に囲まれて育ちました。私の両親は京都でジャズ喫茶を営んでいたので、コーヒーを自宅で淹れることは、日常のごく当たり前のことでした。私たちが使っていたコーヒー器具はすべて日本製でしたが、なぜ日本製の器具だけを使ってきたのか、ということについて深く考えたことはありませんでした。

現在、日本のコーヒー製品を世界に向けて売っているオンラインサイト、Kurasuのオーナーまたディレクターとして、日本のコーヒー器具の段違いの凄さを理解しています。製造者、製品との関係の構築や私のお客様(自宅でコーヒーを淹れる方や、バリスタの方達)へのヒアリングを通して、日本のコーヒー器具の精巧さの理解をさらに深めてきました。今ではなぜ私の両親やカフェのオーナーが日本製のコーヒー器具を選んで使っているのか、また信頼しているのかがよくわかります。

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何世紀にも渡って製造されてきたにもかかわらず、ここ数年で日本のコーヒー器具は海外での需要が高まってきています。世界中の有名なバリスタやスペシャリティーコーヒーのロースターの間での人気のために、今はハリオのV60が一般的です。職人の技術やコーヒーをドリップするための機能性が備わったミニマリスティックなデザインのものが日本のコーヒー器具の特徴だと思います。 今回、私は海外ではあまり知られていない5つの素晴らしい日本製のコーヒー器具を紹介したいと思います。

 

コーノ式ドリッパー 「ドリップ名人」

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コーノ式ドリッパーは珈琲サイフォン株式会社の製品で、1925年に設立された東京に拠点を持つ同族会社です。創設者の河野彬氏は質の高い器具を造り出すことに時間を捧げ、日本で最初のコーヒーサイフォンを作りました。彼の後継者は70年代に会社を引き継ぎ、革新的なコーヒー器具を作ることで受け継いだものを大切にしていました。1973年には3代目の後継者が円錐形のコーヒードリッパーをデザインし、それは後に自宅用に改作されドリップ名人と名付けられました。

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コーノ式のドリップ名人は特殊なもので、計算された短いリブが内側にある円錐形です。このでこぼこが水をフィルター全体に水平に拡散させ、ゆっくりと一定のスピードでコーヒーを落としていきます。 またこのデザインにペーパーフィルターがぴったりフィットし、コーヒーのカスが下に落ちません。空気の通りを良くし、豊かで香りいっぱいのコーヒーは他の標準的なコーヒードリッパーでは淹れることが出来ません。ハリオのV60が海外で存在感のある商品として注目されていますが、コーノ式ドリッパーは珈琲サイフォン株式会社が日本の深煎りコーヒーのためのドリッパーとして追求し続けているものだということを、見落とされるべきではないと思います。

安清式ドリッパー

山中漆器は日本の石川県で生まれたもので、18世紀から使用されています。ろくろと刃物を使って木を削る、職人技術が必要とされる方法です。

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職人達は刃物を使って木を削り、そのデザインに細心の注意を払います。 山中漆器の作り方の秘密は竪木取りというもので、職人が木を切り込む方法のことです。 竪木取りとは通常の垂直に切る方法とは違い、木材を木目に沿って水平に切ることです。 最終的に耐久性がつき、どんな時代でも評価される製品になります。安清式木製ドリッパーは美しい手作業の職人技の賜物であり、山中漆器の製造方法が取り入れられています。この木製ドリッパーは耐熱性に優れ、お湯によって曲がったり破損したりすることはありません。複雑に削られたこのドリッパーの緯度線は完璧なタイミングでコーヒーを落とし、微かな香りまでも引き出します。ドリップされたコーヒーは濃く、香り豊かです。ハリオのV60とコーノ式ドリッパーのコーヒーフィルター両方が使用できます。

http://kurasu.me/search?type=product&q=yasukiyo

 

トーチ コーヒーメジャーハウス

中林孝之はトーチブランドのデザイナーです。トーチは日本だけでなく海外でも徐々に人気を獲得してきており、パリのクチュームやデンマークのコーヒーコレクティブでも使用されています。

繊細で美しいトーチ コーヒーメジャーハウスは手作りされていて、この使いやすいコーヒー器具はコーヒー豆の正確な分量を量るだけではなく、キッチンを優雅に彩る魅力的なアイテムにもなります。このメジャーは日本の小さなお家に似ていて、神奈川県にある小田原の木材職人たちが一つ一つ手で削って作っています。

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また、このメジャーは独自の木目と素朴で美しい持ち手を持っています。それぞれコーヒーを10グラム量れるようにデザインされており、つまりこの便利なメジャーを使えば毎回完璧な量を量れるのです。さらに、それぞれの木が独自の木目をもっているので、二つとないメジャーになります。つまり、それぞれ削られた家の形のメジャーは完全に独特なものであるということです。

天然のクルミ材とカバ材が素材の、トーチ コーヒーメジャーハウスはコーヒーの香り、深さ、天然の油を両立させるのに最良のものであると中林さんは言います。 この特別なメジャーは世界中のコーヒーラバーのキッチンを素敵なものにすることでしょう。

http://kurasu.me/products/torch-coffee-measure-house

 

トーチ マウンテンドリッパー

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このトーチ マウンテンドリッパーもまた、中林さんによってデザインされました。このスリムでスタイリッシュなデザインのマウンテンドリッパーは最高の一杯のコーヒーを作り、良い香りを引き出します。 これは、このドリッパーが精巧に作られた磁器であり、コーヒーの粉の中に水がしっかりと広がるように、内側に凹凸のあるラインがあること、また底にある大きな穴が、最適の割合でコーヒーを落としていくからです。

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加えて、それぞれのドリッパーは様々なペーパーフィルターと一緒に使うことが出来ます。ハリオ V60、カリタ ファンシェイプフィルター、カリタウェーブなどです。それぞれの抽出結果は少しずつ違うので、トーチ マウンテンドリッパーはいろいろ実験してみたい人にとってはぴったりな抽出器具です。機能的で美しいデザインのトーチ マウンテンドリッパーは世界のバリスタ達にもだんだんと人気になってきており、ノベルコーヒーのBenjamin Lytleはこのドリッパーを使ってUS Western Brewers Cupで優勝しました。

http://kurasu.me/products/torch-mountain-dripper

 

タカヒロケトル

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タカヒロは専門的なキッチン用品を扱う素晴らしいメーカーで、新潟県燕市で小さくて高品質な 様々な高級キッチン用品を作っています。タカヒロのケトルはそのなかの一つです。 この洗練されたコーヒー器具は日本のバリスタや、家でコーヒーを淹れる人たちに愛されていて、日本の多くのカフェで主要なコーヒー器具になりました。このケトルの人気の理由は主にそのデザインです。白鳥の首のような優雅なカーブを描くケトルの口は使った人々の要望に完璧に応え、反応も良いので高品質なコーヒーを淹れるために最適です。また、注ぎ口もユニークな形で、正確な量を注ぐことが出来ます。日本でとても人気なタカヒロのケトルは、コーヒーを淹れるための技術が優れているので、世界でも流行し始めました。例えば、オークランドに拠点を置くスペシャリティーコーヒーの専門店、ブルーボトルコーヒーは最近このケトルの使用を始め、Rolls Royce of pouring kettlesと呼んでいます。現在市場にはたくさんのケトルが出回っていますが、私はタカヒロのケトルがずっと一番のお気に入りです。

http://kurasu.me/search?type=product&q=Takahiro

 

日本のコーヒー製品は美しく精巧に作られており、特に完璧なドリップコーヒーを淹れることに特化しています。自宅でもカフェでも高品質なコーヒー求められてくるようになった結果、日本のコーヒー器具は、信頼出来てデザイン性に優れ、機能的であると注目を集めてきています。

しかしながら、他にも小さくて素晴らしいコーヒー器具は多くあり、それらは今回私が紹介したように、海外ではあまり知られていません。この理由は海外で労働力を得るのではなく自国で工場のラインを持っていることや、言語の壁にあると思います。Kurasuの役割はこのようなブランドと仕事をして彼らの声を海外に発信する助けをすることだと思っています。また、海外からのお客様が素晴らしい日本の製品を購入するための架け橋になれたらとも思います。これからもこのサイトを運営していきまた、日本のコーヒーカルチャーを世界に広めていきたいと考えています。

 

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Column by Yozo Otsuki (@kurasu_)

Founder of Kurasu (kurasu.me)

Translation by Kanako Tsunoda (@qwonchang)

Photography by Nik van der Giesen (@nvdg81)

Special thanks to Yamamoto Coffee in Shinjuku, Tokyo.

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